失敗していいんだよ。思い切りやろう。|小柳明さん|第二話

第二話 失敗していいんだよ。思い切りやろう。

「無駄に元気!!」と叫びながら満開の笑顔でラジオMCをされている小柳明さん(らてぃの)の姿からは想像もつきませんが、元々は引っ込み思案だったといいます。大学卒業まで、やりたい事に向かう事ができなかったという小柳さんですが、新卒後最初に入社した企業での営業経験が、その後の人生に大きく影響を及ぼしたそうです。失敗を恐れずに、興味があることを全力でやってみようというメッセージは特に、心に響きました。

 

加藤:ライブ配信の他に、ラジオMCの活動も最近になって始められたのでしょうか?

小柳:そうです。去年の12月くらいにある社長さんが「小柳さんラジオやらないか?」って声をかけてきたんです。その人のことは前から若干知ってたんですけど、正直ライブ配信はPocochaで既にやってるし、ラジオなんて誰が聞いてるかも分からない、Pocochaの方が聞いてくれる人も多いだろうと思ったんですけど、まあ付き合いでやってもいいかなと思ってやってみました。そしたら結構おもしろくて。ライブだと一人ですけどラジオは人と話せるのでいいなーと思ってやってたら意外と楽しくて、色んな人を紹介していくっていう。ちょうど交流会がほとんどZOOMになっちゃってつまらなくて、やる気が出なかったりもしたんですけど、ラジオを通して人を紹介するっていのが楽しくてそっちの方がいいなと思いました。

加藤:交流会もオンラインが多いですよね。

小柳:そうですよね。人も集まらなくなってるし、主催するモチベーションとかも下がってるかな。それよりも違うこと考えないとなと思っていた矢先にラジオのお話をいただきました。

加藤:ラジオの演出やコンセプトは最初から決められていたのですか?

小柳:いやいや、ラジオって全部自分で決めるんですよ。脚本から構成から演出から、音楽、キャスティング、音響材関連まで、全部やるんです。

加藤:ゲストも自分で呼ぶんですね。大変じゃないですか?

小柳:それが大変じゃないんですよ。大変だと思っていたんですけど、意外と楽しくてできちゃうんです。最初は月に1回ということでやってたんですけど、あっという間に2ヶ月先までゲストが埋まっちゃって、コミュニティFMでも効果あるんだなと思いました。

加藤:ラジオもPocochaと同じように、やりたい事とマッチしていた感じだったんですか?

小柳:そうですね。凄くテレビ番組の司会みたいなものをやってみたいと思っていたので、その夢が叶ったというか、近付いたのがよかったです。それも自分の好きにできるのがいいですよね。スポンサーの目も気にする事なく、喋りたい事をしゃべることができるし、週3くらいでやりたいです。むしろ月~金まで帯でやりたいです。

加藤:今はどのくらいでやられているんですか?

小柳:今は週1です。

加藤:帯でやりたいというのは、単純に楽しいという事なのでしょうか?

小柳:楽しいというだけです。飽きないというかね。毎回いろんな人が来るんですけど、話してみるとみんな苦労されてたり凄い経験されてたりするので、いかにその話を掘り起こして伝えるかっていうのが、楽しい。

加藤:Pocochaやラジオがやりたい事だったということですが、それは小さい頃からだったのでしょうか?

小柳:小さい頃は引っ込み思案で、人と喋るのが苦手で、勉強もできないスポーツもできない、何やってもダメでした。このままじゃいけない、まずいと思って、就職をどうしようか悩んだんです。その時に、言い方悪いんですけどいわゆるブラック企業に就職したんですよ。当時はブラックだと思わなかったんですけどね。要するに、営業をやれば人と話せるようになるんじゃないかという考えで入ったんですけど、その会社は完全フルコミッション、売った台数しか給料が入ってこないところでした。交通費とかも出ないから、営業の打ち合わせを喫茶店でやる時なんか、喫茶店代も交通費も自腹、全て自腹です。だから売れないとマイナスになるんです。

加藤:すごいですね・・。

小柳:テレアポもかけていくんですけど、就職活動してる大学4年生くらいに販売していたので、「おめでとうございます!当たりました!」とか言ってね。何が当たったんだよ・・って感じでしたけどね。

加藤:何を売ってらっしゃったのですか?

小柳:今でいうノートパソコンですね。今利用されているもののデカイ版です。普通だったらIBMとかNECとかの製品を購入するじゃないですか。今だったらアップルとか。それを、オリジナルのライブライトっていう、誰に聞いても分からないライブライトっていうパソコンを売り歩いてたんですね。当時、30年前です。パソコンが喋って使い方を教えてくれるっていう、今ですら存在してないような機能のパソコンを売ってたんです。大体、100万くらいのものです。

加藤:高いですね。法人向けに販売されていたのですか?

小柳:いやいや、対個人ですよ。しかも大学生に売ってました。営業の時は喫茶店でアポを取って、そこで2時間プレゼンするわけですよ。さらにその場で拇印を押させて、っていう、結構ギリギリでしょ?

加藤:ちょっとやばいですね(笑)

小柳:そんな商売をやっていて、僕が入社した時は100人同期で入ったんですよ。だけど研修が終わった時には40人くらいになってたかな。僕は約1年くらいその会社にいたんですけど、僕が辞める時に残っていた社員は5人でした。

加藤:100万円のパソコンを一台売ると、いくら収入を得られるのですか?

小柳:一台売ると、8万円入ってくる。

加藤:となると、月に3台くらいは売りたいですよね。

小柳:そう、3台くらいは売りたいの。だけど売れないんだよ。まず電話が繋がらない、全部切られちゃうし。だから会社で朝8時からずっと、立って電話しろとか言われてたから、アポ入るまで立ちっぱなしで電話してたりしました。

加藤:アポが入ったところで、今度は100万円の商品を売るハードルですものね・・。

小柳:そう。一回あったのは、入ったアポが千葉県で銚子まで行ったんだけど、すっぽかしを食らったの。銚子まで行って、、往復で1日かかってしまって、帰ったらめっちゃ怒られましたよ。銚子まで行ってすっぽかされて何もせず帰ってくるなんてフザけんなって。でも交通費も自腹で会社は損してないんだからと思いましたけどね。怒られる筋合いないし。。

加藤:すごい会社ですね。

小柳:すごいですよ。14日に会議がハワイであるんですけど、全員出席しないといけないんですね。でその旅費は、ノルマを達成すると貰えるんですよ。だけどノルマ達成しないと貰えないんです。僕はなんとかギリギリ最低限のノルマを達成して行ったんですけど、帰ってきた翌日に「辞めます!」って言いました。そしたら8時間軟禁されましたけど(笑)

加藤:「辞めます」と言ってから会社に8時間軟禁ですか?それまたすごいですね・・。

小柳:そうです。しかも軟禁といっても、引き留めの軟禁とかではなくて、めちゃくちゃ文句言われただけっていう。昔は結構そういう会社あったんですよね。今はないと思うんですけど、ただそれが逆に自分にとっては良かったと思います。すごい辛い思い出でもないんだけど、すっごい自分の中で考え方とかが変わった、ターニングポイントだった気がする。すごい大変なんだけど、いろんな事を教えてもらったし、全ては考え方なんだなって。めちゃめちゃハードで、あれ以上ハードな仕事って今まで無いんですよ。そもそもお金が、月300時間とか働いて最低賃金8万円とかありましたからね。みんなどんなに仕事が辛くたってお金はそこそこ貰えてるじゃないですか。でも当時は月に2回くらいしか休みないし、年間で10日くらいしか休みないんですよ。じゃないとお金を稼げないから。。

加藤:その10カ月くらいの期間で、特に変わったなと思うことはありましたか?

小柳:それはもう、ありました。

加藤:具体的なエピソードなどを伺いたいです。

小柳:学生時代は、「できっこない」っていう思想だったんです。チャレンジ精神がまるでゼロだった、親の影響もあってね、何かやると危ないから、危険だから的なね。だから何かを始めることができなかったんですね。でも会社に入った時の最初の研修で、詩を与えられたんですよ。詩集みたいなもので、その1ページを読んだ時に、ズキュン!!という感じで雷が落ちて、まさに自分はこれだったなと思いました。僕は今だにそのコピーを持っていて、会社に貼り付けてあります。本当にこういう気持ちを忘れてはいけないと思ってね。その詩が伝えてくれたことは「失敗を恐れるな」ということです。これがすげえ良い詩で、他の人に刺さるかどうか分からないけど、僕に取っては凄く刺さりました。

加藤:その詩の内容を教えていただけますか?

小柳:

君はこれまでに

何度も失敗した。

きっと覚えては

いないだろうが。

はじめて歩こうとしたあの時

君は転んでしまった。

はじめて泳ごうとしたあの時

君はおぼれそうになった、

そうじゃなかったかい?

はじめてバットを振ったとき

バットはポールに当たったかい?

強打者たち、

ホームランを一番よく打つ

ヒッターは、

よく三振もするものだ。

R.H.メーシーは

7回も

失敗したあとで

ようやくニューヨークの店を

成功させた。

英国の小説家

ジョン・クリー・ゼーは

564冊の本を

出版する前に

753通の断り状を受けとった。

べ一ブ・ルースは

1330回三振した、

だが714本のホームランも

かっとばしている。

失敗を恐れちゃいけない。

トライもしないで

逃すチャンスこそ

怖れた方がいい。

 

小柳:この言葉にね、「あ、失敗して良いんだ」ってはじめて気づかされたんですよそれまでは失敗しちゃいけないと思ってたんです。失敗したら馬鹿にされるとか思っていたから。でもそれじゃもったいないなと思ったんです。もっとやりたいことをやった方がいいなと思って動けるようになったのがこの詩です。だから学生さんとかも、この詩を見て、失敗してもいいんだって思ってもらえたらいいなと思います。だって日本の教育て失敗しちゃいけない教育じゃないですか。失敗していいんだよ。

加藤:僕も特に部活などは厳しくて、失敗するのが怖かったです。

小柳:そうだよね。本当は受験だって何回でも受けて受かるまでやればいいと思うんだけど、一浪とか二浪っていう言葉があったり、「同期」みたいなグループを作っちゃうから、失敗できなくなっちゃいますよね。でも失敗しないと成功はないからね。僕なんて失敗のデパートですよ。

加藤:失敗談も伺えますか?

小柳:失敗談て言ったらなんだろうね。大きいやつというよりは、小さい失敗をたくさしてるんですよ。小さい失敗をたくさんすると、大きい失敗をしなくてすむから(笑)大きい失敗をする人って、そもそも今まで失敗してなかったりするんですよ。小さい失敗をしておくと、センサーが働いて大きい失敗をしなくなるんじゃないかな。学生時代にすごく優秀だった子も、社会人になるとダメになってたりするじゃないですか。

加藤:意外とそういうこともありますよね。

小柳:それは失敗してきていないからかも知れないですよね。今振り返ってみても、僕の場合は痛恨の一撃みたいなのはないかも知れません。

加藤:できっこない思考が変わったきっかけとしては、やはりこの詩の影響が大きいのですね。

小柳:そうです。

加藤:100万円のコンピュータを学生に売れって言われたら、「できっこない」って思いますよね。

小柳:できるわけないよね(笑)学生さんお金ないのに。それまでグズグズとやる前から考えていたんですよ。でもその仕事をしてたらそうはしてられないから。例えばアポ電話かける時にも、相手が男だとか女だとか、どうやって話しを切り出そう、どうやって展開しようとかって考えてたら、一件電話するまでに5分くらいかかってたの。そうすると一日100件も掛けられないんだわ。でもある時から、電話かけてから名前見るようにしてみたら、1日で300件掛けられるんです。当然たくさんの件数をかけた方が成果は出てくるので、行動が先なんだなと学びました。行動が先、思考が後だって。大山峻護さんも同じようなことを言ってましたよね。

加藤:1300件もかけていたんですか?

小柳:そうです。すると300件かけたうち30件くらい話をすることができるので、そのうちアポイントが取れるのが3件という感じです。大体10%ずつの理論です。

加藤:すると受注はどのくらいの比率で取れるのですか?

小柳:10人回って1人成約みたいな感じです。レベルが上がるにつれて、確立も高まってくるけど、最初はやっぱり数ですね。法人はまあまあ話してくれたりもしますけど、僕たちは個人でやっていたので、話してくれる割合も低いんですよね。それから女子が電話する場合、相手が男性だったらそれなりに話し相手になってくれるんだけど、男が電話すると警戒されちゃったりもするから、いかに切らないで話を長引かせるかっていうのはすごく考えた。それでトークの掴みを覚えたし、今のPocochaにも凄く生きてる

加藤:掴みっていろんなところで大事になるんですね。

小柳:YouTubeでもPocochaでも、最初の印象が良くないとどんどん見てる人たちは離脱してしまうから、つかみは凄く大事ですね。テレアポの時は今の「おはヨーグルト!」とかはしてないけどね。当時どんなトークをしていたのかはちょっと覚えていないけど、高い声で話すことは意識してた。自分の普通の声よりも2オクターブくらい高くすると、人は耳を傾けようとするらしくて、それで3秒くらいは引き延ばすことができるからって言われてね。ちょっと加藤さんにも思い出して欲しいんですけど、高い声で物を売る人って言ったら誰ですか?

加藤:ジャパネットタカタさんですか?

小柳:そう!!そういうこと!!なるほどなと思いました。タカタさんは声高いと思うんですけど、あの人の講演を見に行ったら、実は声低いんですよ。あの声で喋ってないんです。

加藤:ええ!!!!

小柳:めちゃめちゃ低いんです。全然違う。全然別人。怖いおじさんだった。去年だったか、講演に行ってみたらびっくりしました。すごいなと思いましたね。だから、テンション高ければ結構掴みはオッケーだったりします。お笑いもそうなんだけど、大体はそんなにオモシロイこと言わなくても大声で喋ってれば面白く聞こえるんですよ。その代表がサンシャイン池崎さんですよ。正直、あんまり面白くないでしょ。

加藤:・・そうですね(笑)

小柳:あれは典型というか、テンションと大声でやってますよね。冷静に見たらそんなに面白くないと思うんですけど、だからテンションと大声ってすごく大事なんだと思います。歌とかもね。

加藤:確かにそうかもなと思いました。

小柳:そう考えると、なんでもいいから思い切りやるのが大事ですよね。思い切りやればなんか、そういうもんだと思うから。

 

 

第三話 まずは大きな声で挨拶してみよう

 

 

小柳明(こやなぎあきら)

東京都出身。
株式会社コヤナギ 代表取締役。
LIVE配信アプリPococha(ポコチャ)トップライバー

創業100年を越える株式会社コヤナギの社長を務める傍らで、LIVE配信アプリPocochaやコミュニティFMラジオMCとして活動している。Pocochaではトップライバー「らてぃの」として活躍中。
学生時代は引っ込み思案でやりたい事にもあまり挑戦してこなかったが、営業マンとしての修行を通じて失敗してもいいと学ぶ。コロナの影響で営業活動ができなくなっていた折、ふと初めて見たライブ配信が反響を呼びトップライバーとなる。

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